幼少より酒を楽しんだ私は、社会人となり先輩達より酒豪であることが判ると、もう天下であった。
 毎日、安い酒を大量に飲み、二日酔いの翌朝は空きっ腹に「立ち食い蕎麦」と「コカコーラのガブ飲み」、そしてまた夜には...の繰り返しであった。
会社の健康診断で「肝臓が悪い」と言われたのが21歳のこと。
所帯を持ったばかりの時である。

身長177cmで、体重が110kgはあっただろう。 即、入院を指示された。
現在のようにMRIとかCTなどの無い時代! 肝生検(かんせいけん)と呼ぶ検査を実施された。
結局、その検査を実施するための2週間ほどを入院しただけで、あとは自宅待機となり、入院を含めて3週間ほどで出社できた。
入院中クドクドと注意され、初めて病気を経験する私は医者の指示を守った! すなわち、禁酒したのである。
飲み仲間との付き合いは、すべて水が茶! 付き合いは断らなかった。
カラオケでもキャバレーでも、何時まででも付き合った。
出張に行っても、酒は口にしなかった。
そして、苦節2年半!医者から「もう、いいよ」の指示がでた。

体重は80kgを切った。 以来、元の木阿弥である。
ガンガンと飲んだ! あれから40年以上になるが、2年前のドックでも異常は無かった。

その時代は、肝臓を刺されると豆腐状の肝臓が破裂し、死亡にいたることが多かったんですよ!
ヤクザの喧嘩でも「本気で殺す場合は、肝臓を刺す」ことが常道だった。
だから、肝生検ってイヤだったんだよ! ドクターは「部長が執刀するから、安心!大丈夫!」って言うのよ。
 いざ麻酔されたら、「はい、君」なんてインターンを呼んで、刺す目印を肝臓部分に書くんだな? そして言うんだな?「そこじゃない!!」ってね(^0^;)

MRIの発達した現代では肝生検を行う病院は少ないそうだけど、インターン育成学校を持つその病院は、いまだにやるんだって!!
手術後、12時間は絶対安静で身動きできないんですよ!
微動でもすると、刺した穴から肝臓がはみ出してきて、死に至るんですって!

私は翌日の朝6時までは動けなかったんですよ。
麻酔の効いているうちは寝ていたんですが、朝の4時頃目が覚めまして。
点滴を受けているから、オシッコしたくなったんですね!
だいぶ我慢しましたが、とうとう我慢できなくなりまして看護婦さんを呼び鈴でよびました。
オマルで...という話もありましたが、まだ若い私には恥ずかしくて.. で、結局5時まで大我慢しまして..歩いて便所に行きました。

いや?!辛かったね?