秋田に居た学生時代を終え、横浜市金沢区に移り住んだ頃は自家用車がたまらなく欲しかった。
昭和43年頃のステータスであったかも知れない。
しかし、母の強い反対意見があり、マイ・カーを所持することは諦めた。

代わりに、サイクリング用の自転車を購入した。
当時「サイクリング」という言葉がハシリの頃で、「ポタリング用」とか名打った自転車が販売され始めた頃であった。
秋田で乗っていた実用車に嫌気が差し、給料の5倍もするサイクリング(ツーリング)用高級自転車を月賦で購入した。
まだ(近場の)三浦半島内の殆どの道路が未舗装の時代ではあったが、秋田や東北の道路事情に比べれば誠に素晴らしい道路を、海を見ながら颯爽とサイクリングすることに憧れたのである。
随分と利用したと思っていたサイクリング車だが、改めて指折り数えてみると、三浦半島以外でツーリングした先は、伊豆半島一周と日光行き程度だったかもしれない。
横浜市金沢区から何処かに行こうとする場合、メインルートに出るまでが遠かった為と言い訳しているのだが...

今住む野々市市は、北部と東部は金沢市に、西部と南部は白山市に隣接する山も海もない平地である。
徒歩でも、1時間もあれば横断できるほどの小さな街だ。
ポタリングにはもってこいと思いつつ、ボンヤリと過ごす日々である。