故郷(ふるさと) とは...
生まれた土地のことであれば、おいらにとっては 秋田県鹿角ということになるのだろうか。
鹿角郡花輪町には小学校2年迄いた。
その後も秋田市に転居し、高校卒業と同時に横浜市金沢区住まいである。
しかし、本籍地こそ横浜市だったが、東京都内を転々としていた。
現在の野々市市に転居するまでに随分と引っ越しを楽しんだものだ。
しかし、どこを取り上げても心のふるさとと思える場所が無い。

寄る年波からか弱気になって、心のふるさと生まれた土地に求め、温泉旅行を兼ねて数度秋田に出かけてみた。 しかし、どこか馴染みが薄く、改めて心のふるさとと呼ぶには程遠いことが判った。

翻って考えれば、親父も生まれ故郷の鹿角に永住せず、横浜に住み死ぬことを選んだのだ。

鹿角の在る花輪盆地は現在でこそ秋田県に所属するが、江戸時代から南部藩松代藩九戸県八戸県などに編入されてきた歴史を持つ。 鎌倉時代は、鹿角四頭が支配していたという。
金山・銅山を有するこの土地は、古くから領土をめぐって争いがあったようだ。
そのせいか、「隣人のことなど御構い無し」 ・ 「我が道を行く」 的な風土が根強い。
親父が故郷以外で死ぬ道を選んだのは、そんな鹿角を嫌ったからでは...と思うこの頃である。

どこに住んでも住めば都である。
あのような風土の土地を故郷と想うことは止そう。 死に場所を故郷と呼ぶことも良いだろう。