昔は、いわゆる 「町医者」 と呼ぶ内科医が、町内に在った。
最近では、それらの内科医は総合病院に勤務しているようだ。 そして、内科と呼ばれる分野は分業化されている。

分業化された内科は、循環器内科や糖尿病内科という具合に それぞれを専門(得意) とする医師が業務にあたる。
それらの専門医は、昔の町医者であれば、行えないような新しい医療を行い、多数の生命を救っているようだ。
そして、自らの実績や体験を元に、更なる新医療を導き出しては学会等に発表しては、更に知名度を上げるという構図が見受けられる。
しかし それらの医師は、MRI 等の新医療設備を駆使するだけで、聴診器を用いることは皆無と言ってよい状態だ。
また、手術は外科医が行い内科医があたるのではないから、"いつも" の医者ということでは無い。

一方で、昔の町医者は、新医療とは ほど遠いレベルの治療を行っていた。
しかし、新医療設備なぞ無い病院内で、聴診器と脈をとっては病名を判断してくれる。
長い経験の中で、新医療設備では判りにくいような病気を類推してくれる年配の内科医が多かった。
子供の急な発熱などで深夜に門を叩いても、パジャマ姿で往診してくれた。
臨終を告げる役割も果たしていた町医者だった。


町医者と総合病院の専門医のどちらを受診するか(?) は、意見の分かれるところだろう。
できれば、掛かりつけできる腕の立つ町医者と友達になりたいものだ。

一番やっかいな者は、経験も無いままに総合病院に勤めて新医療設備に頼りっきりの若い医師ということだろう。
血液検査の結果や、各種新医療設備がはじき出す数値を見ただけの病名判断であれば、1ヶ月も入院した患者なら、その程度は理解できるというものだ。

どのようなマイ・ドクターに当たるか(?) ということも、患者の運次第ということか
鼻風邪をひいても総合病院に行き、順番待ちをする患者も間抜けなこととをしている言うべきか
電子カルテにより、病院間で診療記録を相互に知ることができるようになれば、掛かりつけの町医者が安心だろう。

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