心臓の発作が起こったような場合、AEDを用いることで生き残る確率が著しく増加すると聞く。
NHKなど色々な報道で利便さを説いて利用を勧めており、近所のスーパーマーケットにも設置されている。
近所とは言うものの、イザという場合には役に立たない距離であるから、自宅で購入する事を考えたが止めた。

潜水士の国家試験を持っている俺は、人工呼吸や心臓マッサージができる。
また、AED操作についても消防署で研修を受けており、操作できる。 しかし、女将はいずれもできない。
現在はできない事ならば、研修を受けて覚えるという方法も考えられる。 しかし、

夫婦二人だけの我が家で、相方が心臓発作になれば、救急車を呼ぶだけで大変なことである。
救急車の司令塔に電話して、住所・状況など等を咄嗟の状況の中で伝えていれば、あっと言う間に時は過ぎる。
2分間に電話を切る事ができれば上等だろう。 5分は掛かると考える。
我が家は消防署に近いが、電話後に自宅へ救急車が到着するまでには、それから5分は見なければなるまい。

救命救急は3分以内の措置次第とも聞く。
救急車への電話が2分で終えられたとしても、電話の最中は何もすることができない。
電話を終えてから、人工呼吸や心臓マッサージを行えるだろうか?
行えたものにしても、いずれか片方であろう。 増してや、AEDまでは手が回らないだろう。
ちなみに、AEDが使用できる環境(手元に有る) ならば、人工呼吸・心臓マッサージをしなくともAEDを使用した方が良いとも聞いた。
救急車の到着予定時刻には、自宅前に行くとか、玄関を開ける、といった行為も必要になるだろう。
いずれにしても、何もできないままに救急車の到着を待ちながら、気を揉んでいるいることぐらいしかできまい。

そんな状況を想像すれば、AEDを買い自宅に置いても無意味であるという結論になった。
また、俺が自宅で心臓発作を起こした場合は助からないものと覚悟している。腹を括れば、死も恐れるに当たずだ。
女将が発作の場合、俺がオタオタしている事は同様かも知れないが、多少は救命措置を行えると自負している。

女将にしろ俺にしろ、すべての救助方法を行える技術があったとしても、体はひとつしか無い。
実際にその場面になれば、電話するだけで手いっぱいになってしまうだろう。
町内会などで「御近所の非常通報ボタン」的な物を設置して、援助を求める為に走り回らなくとも、そのボタンが押されたなら赤色ランプが点灯している家に駆けつけて援助するような事もひとつの方法だろう。
二人暮しや独り暮しの場合は、向こう三軒両隣から人手を集める手段を確立したいものだ。


自宅でポックリの場合、心臓発作以外に、脳出血が多いと聞く。
俺が自宅で発作を起こすのであれば心臓が良い。 前述のような状況の中で、手遅れとなる公算が高いからだ。
一方、脳出血の場合、一発でポックリすれば良いが、半身不随で生き残る場合は嬉しいとは思えない。
とは言うものの、それは今の気持ちで、イザ脳出血となれば生きたいと望むのかも知れない。


死に方にも色々とある。 旅先での突然死、いわゆる安らかな死、など等。 いずれにしても、選べない。
自宅に居る時に何かがあれば、救急車が神様ということだ。旅先・出先の方が、人数が多いから助かるのかも?
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ちなみに、石川県はドクターヘリが無いという 全国の中でも珍しい貧乏(?) 、やる気の無い(?) 自治体である。
2015/8月末には「噴火警戒レベル」の運用が予定される白山の登山口のひとつであり、能登半島という陸の孤島的な地域が有りながら、ドクターヘリを持っていない。 イザという場合は、近隣県のそれを使わせてもらう魂胆らしい。

また、県内の小松空港では韓国・中国・台湾の直行便があるが、石川県内に第一種感染症指定医療機関は無い。
石川県でエボラが出ても、近隣県で対応してもらわなければならないという情けない状況は改善を望む。

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