仕事人時代には、経費は会社の持ちで毎年人間ドックに行っていた。
会社も豪気なもので、脳のMRIを含めてすべての検査項目を受診することができた。
退職して4年間は、持病の定期診察のため2ヶ月に1度は病院に出向くのだが、血液検査以外にはこれといった検査も無かった。 そろそろ人間ドッグでも行ってみようかと思う由縁である。


当時55歳の仕事仲間が人間ドッグにて大腸カメラを受け、肛門近くに大腸ポリープが発見され 小さなポリープはカメラに付いた切除用器具で除去されたが、大きなポリープは除去できないため後日改めて病院で手術により除去することを奨められた。

人間ドッグを終えた後、早速ポリープ除去の手術を受けるべく東京の著名な大病院に入院した彼が予定の退院日になっても出てこないので、見舞いに行った。

面会室にピンシャンと出向いて来た彼が言うには「肛門そばのポリープを除去した後、切除部位の縫合箇所から体液が漏れており縫合が適切に行われていない事が判ったので、明日もう一度縫合を行う」とのことだ。
縫合を行うだけの簡単な手術だから、1週間程度で退院できる予定とのことで、至って明るく、タバコをねだる元気さであった。 結局、翌日の簡単な手術にも失敗し病院で死亡した。
人間ドッグで大腸カメラを行わず、ポリープを抱えている事を知らずに暮らしていれば、もっと長生きできたであろう。

大病院側は過失を認めなかったが、葬儀代金は病院が拠出し、遺族には多額な見舞金が支払われたとのことだ。
闇から闇の白い巨塔というべきだろうか。
10年程前の4千万円以上を高額と取るかは人それぞれだろう。 遺族としては泣き寝入りするよりはマシということだろうが、年金生活もできなかった当人としては残念であっただろう。
そんな経験から、大腸検査はどうも気が進まないでいる。 また、目の手術等は、できるだけご遠慮したい。

市役所からは、毎年のように健康診断の案内が郵送されてくる。 転居以来1度も行かずにいたところ、過日督促が来た。 市役所の行う人間ドッグ程度の内容は、持病持ちとしては通院の都度行われている。
しかし、大腸検査だけはしていないから、カメラではない内容を受けてみようかとも思わなくもない。
最近では血液検査でガンの兆候が診察できる人間ドッグがある。

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