中国では国慶節とやらの連休で、「爆買いに、中国人観光客が押し寄せている」との報道だ。
あのような押しかけ連中を "客" と呼び、それで観光立国を自負する日本は、これからどうなるのだろう。

いつの頃からか日本のマスコミが使い出したと推測する爆買いという俗語は、今ではすっかりとマスコミの愛用語
と化し、情報収集力が乏しくなったにも関わらず増加した報道時間の埋め草として頻繁に取り上げられている。
中国人が観光船に乗り込んで大量に押し寄せた...日本製品を爆買いしている...爆買いした梱包を空港で捨てている。 東京都心の建物や、全国の土地を買いあさっている...観光地の宿では大勢の中国人に対応する為に大わらわ。
という報道は、簡単に報道ネタを作るのには手間なしで楽なのだろう。

押し寄せる中国人の所業を嘲笑っているかのような報道内容は、下等民族を見る "上から目線" を感じなくも無い。
今の若い人達にとっては海外旅行は珍しい出来事ではないのかも知れない。 しかし、つい50年程前は、海外旅行といえば大変な出来事であった。

大金持ちが出掛けている海外旅行に憧れた小金持ちが真似ている頃の日本人はまだしも御行儀が良かったのだろう。 行先の国の事情を、それなりに学んでから出掛けたと思われる。
しかし、その後の「農協の団体旅行」に代表されるような「行先の国の事情」等をまるっきり知らない者達が海外旅行に出掛けるようになってからは日本人観光客の評判を貶めたことだろう。
フランスのパリで土産物を買いあさる日本人観光客の姿は、爆買いする中国人と変わりは無いだろう。

 だが、それはそれで良いのではないだろうか。
観光に出掛ければ土産物を買い求めることは、人間の常と見るべきだろう。
初めて洋式トイレを見た農協の小母ちゃんがトイレの淵にまたがり、ツボの中にお尻をハメて抜けなくなり、救急隊の世話になったということ等も、見知らぬ風習の土地での出来事と見れば笑い話であろう。
優等な民族を自負する日本国内でそのような事態になったなら、日本のマスコミは殺到するだろう。
日本のマスコミは外国人とまとめて呼ぶが、西洋人には恐れおののく半面、アジア諸国の人達に対しては小馬鹿にしたような態度・姿勢をを示す日本人が多いようだ。 中国人に対しては特に...と感じるのは偏見だろうか。

それにも関わらず日本人は、爆買いを当て込み...中国人目当てに宿泊施設を整え、観光地を整備している。
観光立国を政策とする日本政府も、外国人の観光入国を推し進めている。


何かが世界遺産となることを熱望しなくとも、来る人は来る。
政策で、地元か、色々と思案しなくても、来る人は来る。

来る人は、整備された観光地を見たいのではなく、ありのままの姿を見たいのではないだろうか。
その思いで日本を訪ねる外国人は、整備され観光地化された日本を見たいのだろうか。

爆買いのついでに観光をする中国人向けに整備された日本の各地は、爆買い中国人の訪日が絶えた後には、どのような末路を辿るのだろうか。 その日が来るのは間近に迫っていると見えるのだが....

装う事はあるまい。 普段の日本のありの儘を見せれば良い事だ。
着飾った姿がいつまでも続くハズも無く、それが外国人のお気に召されるかは人それぞれだろう。
気に入った人は来れば良いし、嫌な人は来なければ良い。
 何よりも、上から目線の、爆買いとのマスコミ報道はソコソコにして欲しい。