過日、NHKの番組「オイコノミア」で、『コミュニケーション・リスク』という用語を知った。
初耳だったので色々と学んでみた。 『コミュニケーション・リスク』のキーワードではヒットすることは少ないようだ。
リスク・コミュニケーション - Wikipedia』として説明されている意味は、前記番組で説明されていた事とは微妙に異なるようだ。 しかし、文部省や厚生労働省のサイトでは「リスク・コミュニケーション」として用いられているようだ。
前記番組で用いられている意味としては『コミュニケーションリスクとは ~ exBuzzwords用語解説』での説明に近いと考える。 そもそも前記番組のタイトルである“オイコノミア”は「エコノミクス(経済学)」に由来する。
経済学的に観る『コミュニケーション・リスク』ということだろうか。
話題が飛ぶが、「オイコノミア」では又吉直樹氏がレギュラー出演している。彼は今になれば“直木賞を受賞した小説家”だが、そうなる以前から出演していたのはNHK関係者の鑑識眼なのだろうか。

前記番組の説明から俺が受け取った『コミュニケーション・リスク』の意味は、俗っぽく説明すれば“言葉足らず”だ。
見方を変えれば“聞き下手”ともいえるだろうか。 聞き下手な人の8つの習慣 | ライフハッカー
“言葉足らず”の人、“聞き下手”の人、いずれもそれなりの特性があるのだろう。
しかし、『コミュニケーション・リスク』の観点から考えれば、いずれも双方がもっている“経験・知識・会話力・表現力”の差異から起こることのようだ。

脳の病気を語る場合でも、「中気」を知っていても「中風」を知らない人とする会話では、その説明から入らなければ会話が成立しない。また、「中風になった」と言っても、その原因が「脳血管障害」の中の「脳梗塞」なのか「くも膜下出血」なのかということは知れない。これは、家族の会話では通じる内容だが、医療関係者等とではそうはいかない。

夫が見ていて面白く思ったテレビの内容を、台所仕事をしていてテレビを見ていなかった妻に説明して、それにより面白いと感じた事柄を理解してもらえるかどうか(?)ということだ。 殆ど伝わらないだろう。

最近風に言えば、「パソコンでExcelを使う者」 vs 「コンピュータを知らない数学者」の会話。
NHKの「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」での会話。 を学ぶということだろうか。

地震災害で救助を依頼する場面でも、状況を的確に伝えられるか否か(?)次第で救援体制に差異が生じ、結果的には助かるかどうか(?)に響いてくるということだ。

話す側の「状況を、どのように表現できるか」とか「自己の望みを、どのように伝えることができるか」という姿勢は、常日頃からの言葉遣いが現れてくるということだろう。
聞く側は、自分の都合の良い内容で一人合点することなく、相手の言葉を聞き取ろうという姿勢が大切だろう。
また、双方ともに、常日頃から知識を広げて、短い言葉や用語で会話ができるようになる努力が必要だろう。

俳句の世界で季語を知っている人同士の会話は、「コミュニケーション・リスクが低い」ということだ。
現在ingの熊本の地震をヘリコプターから中継しているNHKのレポートが上手い。電車のホームで行う“指差呼称”に似て、「右側を写します」とか「ズームアップします」というように自分の行動を語りながら撮影している。白内障の手術で、医師が“どんな事をやろうとしているのか”を語りかけながら施術するとの同様に理解しやすい。

どの程度の小説を好み、どの程度の文書を書けるか(?)ということで、個人の能力が知れるということだろう。
また、専門用語や短縮語の知識は、災害や事故などでSNSを利用する場面では不可欠なのかもしれない。
大規模な自然災害では、全国規模で救助隊が編成される。 一方、救助される側は、高齢者ほど方言で話すことしか知らない(てきない?)。 明治政府が行った“共通語の普及措置”が、今また必要になったのかもしれない。
追記:熊本の方言、ビンタ→ほお・頭 被災者ケアへ語彙集公開:朝日新聞デジタル
~~【蛇足ながら】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
怖い経験をしていない者は、恐れない。 愛された経験の無い者は、愛することを知らない。
“恐怖”を知らない者に怖さを説明したところで、“愛”を知らない者に人徳を説明したところで、無意味であろう。

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俺の場合、女性との『コミュニケーション・リスク』は著しく低い。
行間に籠める女心!? / 女性の話の仕方は / 夫婦の会話が変った / 「女」 と 「女性」 / 日本の女の知恵
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【追記】2016/04/19 言語能力の高い人は怒りのコントロールが上手 - 安藤俊介のアンガーマネジメント - 朝日新聞デジタル&M