今時のテレビの視聴率は、瞬時に変る事が多いのだそうだ。
遠く離れた場所からでも簡単至極にチャンネルを変えることができるリモコンがあるのだから、当然とも言える。

テレビが一般家庭に普及し始めた1964(S39)東京オリンピックの頃にはリモコンは無かった。
チンネルを変える為には、立ち上がってテレビの切り替えダイヤルボタンを回さなければならなかった。
その為、誰か立ち上がる者がいないかと、周囲を伺っていた。「立っている者は親でも使え」と言われた時代だ。
台所に立たなければならない母親は最も被害者で、自身は落ち着いてテレビを見ていることができないにも関わらず、たまたま通りがかればチャンネル切り替えを仰せつかることになっていた。

昔の秋田市では、NHKの総合と教育、後は民放が1チャンネルしか無かったように記憶する。
厳格な親父はNHK総合以外に見ることは無かったので、チャンネルを切り替える必要性は無かった。しかし、色気の付きだした俺が民放を見ているためにチャンネルを切り替えなければならなかった。
その為、ダイヤルボタンを回す事と、電源のon・offは、俺の役目と決まったことのようなものだった。
ガチャガチャと騒々しくダイヤルボタンを回す為、よく壊しては“町の電気屋”のお世話になっていた。
思い起こせば、ダイヤルボタンの修理という作業は、当時の“町の電気屋”の良い仕事になっていたのだろう。

 今ではダイヤルボタンの付いたテレビなんて物は有りはしない。 リモコンも専用でなくとも、スマホでもOK。
テレビ本体だって、1人に1台の家庭も珍しくないだろう。 勝手に電源を入れ、好みのチャンネルを見れば良い。
「チャンネル争い」なんて事は無いのであろう。 平和な家庭 = 静かな家庭、という図式は正しいのだろうか。

 リモコンを使わず、その都度に立ち上がる等の動作をすれば、多少の運動不足解消策になるのだろうが

朝日新聞WEB動画 第98回全国高校野球選手権大会「ダンス」篇 フルバージョン

朝日新聞社 YouTubeより