毎年のように、NTTから電話帳が配られてくる。
当市野々市市では、なぜか、(首都圏でも見覚えのある)分厚い電話帳以外に、当市に限定した職業だけの薄い電話帳が配られてくる。 地方都市ならではの小回りの利いたサービスと言えなくもない。
しかし俺は、現代における電話帳というものの必要性には大いに疑問を持っている。
ましてや、配布された電話帳をゴミとして捨てる場合にはそれなりの申込みをしなければならず、邪魔物でしかない。

神奈川県在住の頃は、NTTに不要の旨を申し入れたところ、以降は我が家への配布を取り止めしてくれた。
当地石川県に転居した際にも同じ申込みをしたのだが、そのような個々の注文には応じられないとのことであった。
NTTから委託を受けて電話帳を作り配布する業務を行うテルウェル東日本と、テルウェル西日本との相違か。

我が家ではNTTの固定電話を利用しているのだが、光電話とやらでも電話帳は配られるのだろうか。また、NTT以外の会社(電話会社やCATV)の光電話であれば、どのようになるのだろうか。 そもそも、古くの電話会社は電電公社だけであったが、それが増えた今での電話帳には、各社に加入している顧客が掲載されているのだろうか。

古く、電電公社しか無かった頃には、電話の開通工事を申し込むことですら大事(おおごと)で、工事の当日は作業員に酒や煙草を持たせ、さらには“電話帳に掲載”されると何かとても嬉しがった人達が多かったようだ。
個人情報保護がうるさい最近では、電話帳に掲載することを希望する個人家庭は少ないのではないだろうか。
当地では、地域の地図業者の好意とやらで、地図帳までが無料で配られてくる。掲載されている個人名は、住所では地番まで、氏名はフルネームであり場合によっては同居者氏名まで掲載されている。個人情報という意識が薄い地方ならではのことだろう。 とはいうものの、自然災害時の救援作業を思えば、何かしらの“居住地+住人”を関連付けて管理できるツールが必要であろう。

NTTでは電話帳に「タウンページ」なんて~片仮名の命名を行っている。命名された頃は知らないが、最近では「タウンページ」でネット検索しても類似する名前がぶら下がりヒットするので、あの名前は一考すべき時期なのだろうか。

名前の変更以前に、「タウンページ」の必要性を考え直すほうが先と言うべきだろう。古くの電話帳の時代から、「タウンページ」に変えた頃にNTTが考えたであろう“利用するシーン”が変わっている...というより、不要になった。
しかし、皆無にする訳にもいかないのかもしれない。 インターネットをしない年寄りも多いのだろう。
いずれにしろ、電話加入者全員に配布する為に印刷する時代ではない。 あの印刷代や配布運送代等が電話代に上乗せされているのかと考えれば、バカバカしい。 また、必要な電話番号は、年寄りでもメモしている。
最近では“ナビダイヤル”等のフリーダイヤルを利用する通販が多いが、「0120」等は嫌いだ。
宣伝を見る限りは善良そうな業者であっても、電話の向こうではほくそ笑んでいるのかも知れない。
フリーダイヤルの電話帳を作ってくれ。それに掲載されていない電話番号は無視するから

“電電公社(+国際電電)”の時代が変わり、固定電話にも種類が増え、携帯電話に主流が移ったと言われる。
その携帯電話も、初期の物は“ガラケー”と称され、既に“スマホ”を用いることが推奨されているらしい。
“スマホ”にも色々なハードウェアが出回り、併せて契約形態も増えており、携帯電話販売会社の数を考えれば、「自分の携帯電話以外のことは知らない」という人が多いのだろう。

電話の管轄省庁である総務省は「携帯電話代金の値下げ」を指導しているというが、値下げの裏に隠された事柄をどうにかしなければ元の木阿弥になる。 電電公社に戻すのも一考だ。 NHKと同じ扱いということだ。