昨夜、NHKが集団的自衛権に関する討論会(?) を行っていた。
集団的自衛権に関する報道が控え目であったNHKだが、安倍総理が記者会見を行った後のタイミングを計って満を持していたのだな と読む。 NHK会長籾井勝人氏の肝いりというところか
番組では有識者なる人の討論に併せて、視聴者からのTwitter投稿を流していた。

そのTwitter投稿を眺めていると、大きな疑問を覚える。 投稿の過半数(と見るが?) は、
  1. 前提として、集団的自衛権の行使を容認している。
  2. しかし、容認に当たって、憲法を改定するか、現憲法の解釈を変えるか、について自論を述べている。
ようだ。 果たして、それが論点なのだろうか

中には、個別的自衛権と集団的自衛権を混同しているか(?)のごとき投稿も多く見受けられた。
そもそも、自衛権とは何であるか!? を知らなければ、このことは議論できないと考える。
以下はWikiPediaの自衛権に関する記載を部分抜粋したものであり、これが正しい解釈とは言えないかも知れないが、参考にはなるだろう。
自衛権とは、急迫不正の侵害を排除するために、武力をもって必要な行為を行う国際法上の権利であり、自己保存の本能を基礎に置く合理的な権利である。
国内法上の正当防衛権に対比されることもあるが、社会的条件の違いから国内法上の正当防衛権と自衛権が完全に対応しているわけでもない。
個別的自衛権とは、他国からの武力攻撃に対し、実力をもってこれを阻止・排除する権利である。
これに対し集団的自衛権は、国連憲章において初めて明記された概念で、「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもつて阻止する権利」と定義されることもある。
すなわち、他国に対して武力攻撃があった場合に、自国が直接に攻撃されていなくても、実力を以って武力をもって阻止・排除する権利である。
集団的自衛権の本質は、自衛権を行使している他国を援助して、これと共同で武力攻撃に対処するというところにあるが、自衛権の概念については、様々な見解も存在する。
  • 日本が国であるからには、自国が攻撃されたなら武力をもって防衛することもあろう。(個別的自衛権)
  • しかし、日本の友好国が攻撃された場合に 日本が友好国への攻撃を 武力をもって阻止・排除しなければならないだろうか?! (集団的自衛権)
日本国憲法第9条
第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
自衛隊法第3条
第三条  自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
2  自衛隊は、前項に規定するもののほか、同項の主たる任務の遂行に支障を生じない限度において、かつ、武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲において、次に掲げる活動であつて、別に法律で定めるところにより自衛隊が実施することとされるものを行うことを任務とする。
一  我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に対応して行う我が国の平和及び安全の確保に資する活動
二  国際連合を中心とした国際平和のための取組への寄与その他の国際協力の推進を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の維持に資する活動
おいらは、そもそも集団的自衛権は不要と考える。 個別的自衛権のみで充分だろう。『保持するが行使できない』
まずは、集団的自衛権の要否を議論するべきだろう。 必要であるとの結論となった場合は、それ以降に憲法改定 or 解釈変更 の議論に及ぶということだ。

あの番組にTwitter投稿しようとする人達は、集団的自衛権について それなりの関心を持つのだろうが、その人達が述べる内容から推察するには、無関心な人達はどの程度に認識しているのか と思えば肌寒さを覚える。