眉毛といい、睫毛といい、あちらこちらの体毛が薄くなってきた。
頭髪ときたら色素が薄くなるばかりか、本数も減ってきた。同年輩でも太い毛髪の男性なぞは誠に羨ましい。

頭髪が薄くなるのは諦めることにして、どこぞの女性議員に罵倒されないことを願うだけだ。
殊更に少なくなったことを実感するのは睫毛である。

昔は睫毛が長くカールしていたので、馴染みのバーでは「ダッコちゃん」のアダ名で呼ばれていた。
二十歳ソコソコの当時は、5月のゴールデンウイークには既に真っ黒に日焼けし、アフロヘアーでウロウロしていた。
つけまつげ」をしてでも睫毛を長く見せたがるホステスの中で、何もしなくとも長くカールしている睫毛をした二十歳の俺は良い遊び相手だったらしい。 今では、そんな昔があったことを本人ですら思い出せなくなった。


視力の悪い目玉でも、薄く少ない睫毛を通り抜けて、時としてゴミが入る。 自分では知る術が無いが、目玉がゴロゴロするのでそれが判る。ゴミを取り除けて欲しくて女将に頼むと拡大鏡を取りに行くということになる。
結局は、ゴミを取り除くことができないままに、数日間は我慢の子を演じることになる。
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それにしても女性は、つけまつ毛を器用に付けるものだと感心する。臆病者の俺なんぞは、白内障の手術をすることを考えただけでも、視界の中を異物が飛び交う光景は嫌だ。
初めての化粧を教わるために、美容師とは言えど他人に顔を弄ることを厭わないのだから、たいしたものだ。
男性が床屋に行って髭剃りをしてもらうのと同じことということだろうな~