「美味い物」を食うと、それが和食であろうが洋食であろうが、「御飯が欲しい」と言う日本人が多い。
この場合「美味い物」とは副食惣菜、すなわち日本人風に言えば「おかず」である。
一般家庭での日本人の食事風景は、主食である御飯と何某かの「おかず」+汁物が並び、それを向後に口にするのであろう。町の食堂で定食を頼むと、お盆にどんぶりに盛った御飯と一汁三菜程度が並べて出されるが、あんな感じで主食とおかずを食する事が多いのであろう。最近の日本家庭ではテーブルやちゃぶ台で食事する家庭が多いだろうが、それ以前に(饍、ぜん)を用いていた頃の名残りなのだろうか...と考えても、会席料理でのコース料理では未だに膳を用いる景色が多い。

西洋人との付き合いは少なくテレビで見る程度の知識しかないが、色々な副食やスープを食べた後で主食を食べているようだ。パンが主食なのか(?)は知らない。
日本人の主食と副食を交互に食べる習慣があったからこそ、丼(どんぶり)に何でも盛り上げて掻っ込むという食い方をすると見るべきか、丼は御茶漬けの派生と見るべきかは悩ましいテーマである。
肉を主食とする西洋文化圏を元に考えれば、刺身という物は位置付けとしては主食の座に着けると思うが、日本人にとってはあれも「おかず」であろう。何せ、ステーキを「おかず」にして御飯を食べるのだから。

我が家の場合を自己診断すると、俺の食べ方は日本人的な食べ方であると思っている。すなわち、テーブルに並んだ「料理」を品定めし、酒の「つまみ」にする物と飯の「おかず」にする物を決め、「つまみ」は「つまみ」として酒の充てにする。酒を飲みながら「おかず」に箸を出す事はしない。
女将の場合そんな区別はしない。極論すれば、酒の充てに料理(副菜)を全部食べてしまい、いざ主食を食べるとなれば御飯しか無いという場面もある。そんな場面になると結果的には、改めて「おかず」の何かを作るか、振り掛けの類で胡麻化して食べている。

何が主食か副食かわからないし、どのような順番で食べようとも勝手だろうと思うのだが、会席料理や西洋料理でのコース料理とは煩わしい。とは言うものの、西洋料理でもアラカルトという日本で言う一品料理があるから...古今東西、色々な食べ方が有るのかも知れないな~

日本では「バイキング」と呼ぶ食べ放題は、日本初の食べ放題レストランの店名が「バイキング」であったことに由来するとのことだ。日本の温泉ホテルで夕食や朝食を「バイキング方式」と称するが、むしろ「ライスターフェル」(オランダ式のご飯と何十種類のインドネシア料理のおかずを皿に盛ってテーブルに並べたもの)の方がイメージが合うのかもしれない。京都の「おばんざい」や、浅草の「おかず横丁」の景色が類似するかな。
1.すべての料理を各人用の皿を用意して、一人用として盛り付けて並べる家庭
2.すべての料理を料理別の大皿に全家族分を盛り付けて、各人が大皿から御好みの量を取る家庭
3.前(1)and(2)の合わせ技