八甲田山死の彷徨
「天は我を見捨てたか!」の台詞で有名な、八甲田雪中行軍遭難事件を題材とした新田次郎作の小説である。
サラリーマンの世界では、社内教育用としてよく用いられる題材だ。

実行部隊(八甲田山走破の実践隊)の他に、監視部隊として軍上層部の部隊を同行することを命じられ断りきれずに大軍で移動することを止む無くされ、指揮者としての自分を確立できず、命令系統に乱れが生じた結果、大量の死者を出し失敗するAが吐いた台詞である。

反面、同様の命令を受けたにも関わらず、実行部隊のみで実行しなければ失敗に終わることを力説し、実行にあたり、無傷にてやり遂げたBがいた。

このAとBとの実行に当たってのPDACを分析し、会社における自分の業務に当てはめて、今後の業務効率の向上に勤める。

これが、この本(八甲田山) を用いた研修の概要である。

研修が大好きだった当社では、類似する研修が多かった。
中には2泊の泊まり込み研修もあり、深夜に及ぶこともザラだった。
途中では、研修者が6名程度で車座になり、「特定の個人を吊し上げにし その個人は何も弁解してはならない」という内容の研修があった。
当人が知らない他人から見た自分を掘り下げるとやらで、教官が言うには「泣き出す者が出る」とのことであった。
確かに泣き出す者が多かったが、儂は鈍感なのか堪えなかった。 バカは楽で良いね~


八甲田山 (映画)」で、八甲田山縦走を、無事に成功させた(B) 弘前歩兵第31聯隊徳島大尉を演じた高倉健氏が死去とのこと。(1931年2月16日 - 2014年11月10日)   また一人、昭和の男が逝った。 合掌。