過日スーパーマーケットにて、「和式トイレ」 ・ 「洋式トイレ」 と扉に案内札を張ってあるトイレを見た。
判り易くて、大いに結構なアピールであると思うのだが、果たしてあれだけで良いのか(?) と疑問を覚える。

2020年には東京オリンピックの開催予定であり、外国人が押し寄せるであろう。
オリンピック以前にも観光立国を目指す日本は、外国人を呼び込んでいる。
来日する外国人は、「和式トイレ」 ・ 「洋式トイレ」 と日本語の案内札を張ったところで、判読できないだろう。
どうせ張るのであれば、せめて英語の案内札も用意するべきであろう。
ちなみに、『W.C.』 との案内札を見かけるが 『W.C.』 は 「water closet の頭文字」 であり、水洗式でなければ嘘表示になる。

そもそも外国人に対して、「和式トイレ」 という言葉が通用するのだろうか。
「和式トイレ」 とは厳密に考えれば 「和式便器」 を設置した部屋であり、 「洋式トイレ」 は 「洋式便器」 を設置した部屋である。 また、トイレを英語では 「トイレット」 (toilet)  と表記する。
外国人が 「和式便器」 の利用に不慣れであることは伺い知れることだ。
日本文化を宣伝して外国人を招いている金沢市においても、トイレに迄は手が回らないようで、 「和式便器」 を設置しているトイレを多く見かける。
WikiPediaの便所によれば  日本の便所
便器(トイレ)にもJIS規格によりその大きさ(長さ、深さ、幅など)が定められているがかなり前に設定された大きさであるため現在の日本人の体格からして以下に示すような問題がある
  • 和式便器:長さが短く、性器が金隠しに当たらないようにしゃがむと糞が便器の後ろあるいは便器の縁に落ちてしまう。 また金隠しの高さが低すぎるため女性が使用すると尿が金隠しに当たることがある。
  • 洋式便器:これも長さが短く、陰茎の大きい男性が使うと陰茎が便器に触れ(先割れ便座の場合や丸便座の場合便座に陰茎が当たる)、非常に不衛生で性病などの感染症に感染する危険がある。 最近は温水洗浄便座が普及し丸便座のためさらに不衛生になりつつある。
とのことであり、現在の便器は、和式 ・ 洋式 を問わず日本人にとっても問題点があるようだ。
和式便器に不慣れで 日本人よりも大柄な外国人には、ことさらに使い難いであろうと同情する。

日本も観光立国に力を入れるのであれば、 「洋式トイレ」 の普及にも努力するべきだろう。
せめて、「和式トイレ」 ・ 「洋式トイレ」 のアナウンス程度は、東京都中心部並みに数カ国語で表示するべきだ。
又できることなら、観光地のトイレは水洗式にしたいものだ。
観光名所で心を洗われた後で立ち寄ったトイレが汲み取り式(落下式便所) であったりするといきなり興を削がれる。

下水道整備がなされていないが為に汲み取り式トイレとしている地域が多いのかも知れないが、最近の異常気象により家屋内に雨水が逆流する事故等を考えれば、水洗トイレの普及促進に併せて下水道の完備は急務であろう。
電柱を無くして景観を良くするといういわゆる無電柱化の促進よりは、下水道の設置に税金を使いたいものだ。