天皇陛下 「生前退位」の意向示される | NHKニュース
により報道された仰天ニュースは、既に世界中が知る事となったらしい。
しかし、過去記事の「天皇に関する取り越し苦労」でも書いたとおり、このすっぱ抜き報道には裏の意図を感じる。
NHKをはじめ多くのマスコミは、本件を今上天皇陛下自身の希望として捉え、実現に向けた検討を始めたと報じる。
「生前退位」のご意向 国民的な議論につながるか | NHKニュース
しかし、NHKが報じた内容は“NHKの記者”が“宮内庁関係者”より入手した内容として報じられただけであり“NHKの記者”も“宮内庁関係者”も実名は公表されていないと読んでいる。
一方、
「そうした事実一切ない」=宮内庁幹部は報道否定-生前退位:時事ドットコム(2016/07/14-02:26)
によれば、宮内庁関係者の実名入りで本件NHKの報道、すなわち「陛下の生前退位の意向」との発言を否定していると読んだ。

 本件『天皇陛下が生前退位の意向を示した』について、NHKと時事通信社のいずれが正しいのかは知らない。
しかし、情報の重みから考えれば、実名公表もされないで“NHKの記者”が“宮内庁関係者”から聞いたとして報ずれば済むという内容ではあるまい。 仮にそうであっても、国営放送としては公表を控えるべき情報だろう。 “NHKの記者”がスクープしたとする本件を電波に乗せて報道したことは、NHKの中枢部をはじめ政府関係者は承知していたと考えるのが妥当であろう。というよりは、“NHKの記者”に名を借りた、プロパガンダと言われてもしかたない報道だ。
NHKの自作自演による、スクープを装ったプロパダンタということか 宮内庁関係者とは誰だ
本件は、『天皇の希望として検討する』程度の内容で内閣総理大臣が国会に情報提供するべき内容であり、せめて宮内庁長官または内閣官房長官が記者会見として発表するべき重大な内容であろう。
首相「コメント控えたい」 陛下の「生前退位」意向受け:朝日新聞デジタル
なんて~ことで、内閣総理大臣が知らない内に、1報道企業NHKがすっぱ抜いたフリで済むことでは無い。
官房長官 生前退位に向けた皇室典範改正考えてない | NHKニュース
とはいうものの、世界のNHKが公表した事で世界中が知る事となった本件を、今さら「あれは嘘」とも言えないだろう。 既に賽は投げられ、NHKと時事通信社の報道の正否を問う事も無く、次のステージが動き出しているらしい。
この廻りだした歯車は、今上天皇陛下自身の考えの如何を伺ったところで、今さら留まれることではあるまい。
『世界に公表してしまえば、廻りだした歯車は止まらない』ことを読み切った誰かの思惑・作戦が的中したということか。 『日本は、こうして戦争に突入できる』ということの御手本を見せつけられたかのごとき出来事である。

詳細は、過去記事「天皇に関する取り越し苦労」で書いたとおりだが、本件は明仁陛下から皇太子殿下に譲位させることで国体の変更を含めた憲法改定を行おうとしている舞台作りの一連の流れなのではなかろうか。

更に裏読みすれば、本日から始まった2016年東京都知事選挙は、都知事を首になるほどの大きな悪事とも思われないことに大騒ぎした出来事を含めて、何かしらの目くらましが行われているとも思われる。
都知事選が告示、21人が届け出 信頼回復に臨む姿勢は:朝日新聞デジタル
 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
多くの自然災害や戦後への対応にご苦労なされた天皇皇后両陛下には御休憩いただきたい。
参議院選挙の結果、憲法改定に王手を掛けた安倍政権が憲法9条絡みで天皇に関する憲法いじりを考えているように見えるため拒否反応を起こしてしまうが、生前退位できる道筋をつけた内容で皇室典範の見直しを行うべきだ。
以前の小泉政権時代に「女性の皇位継承権」について“皇室典範に関する有識者会議”で語られた。ガラガラポン

過去記事:天皇に関する取り越し苦労
==【追記】22:00 ==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==
頭の悪い俺としては、今回作られたらしい造語の『生前退位』という言葉が引っかかり理解しかねている。
誰が作ったのかは知らないが、作った人や用いている者は「生前贈与」などと同様に、“生きている間に退位する”という意味のつもりなのだろう。

しかし、『生前』という言葉は、葬儀などでは「故人が生前にお世話になった...」という用い方をする。
その場合も、“生きている間”という意味としては理解できなくも無いが、最近流行の“せっかく”とか“絶対”とか“させていただく”とか等に似た、本末転倒しているかのごとき微妙な違和感を感じてしまう。
意味合いとしてどうしても付けたいのであれば、『生前』ではなく『死前』であろう。 “死ぬ前に”である。

単純に、『譲位』という言葉でよろしいように考えるのだが。
『生前』という使途不明な言葉を付け加えずとも、行おうとする意味は理解できる。
退位』を求めることが本意ではないだろう。『重祚』を禁ずることが重要だろうが、今時は...いや、国体を重んずる奴らは、天皇の代替わりすら気がかりするのかも知れないかな
【追記:2016/07/17】陛下「齢重ね、象徴の姿を思案」 当初、12月に説明予定 - 共同通信 47NEWS
【追記:2016/07/22】天皇陛下の「生前退位」をNHKがまず報じた理由│NEWSポストセブン

==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==・==
 皇室典範
(昭和二十二年一月十六日法律第三号)
最終改正:昭和二四年五月三一日法律第一三四号

第一章 皇位継承
第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
第二条  皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。
一  皇長子
二  皇長孫
三  その他の皇長子の子孫
四  皇次子及びその子孫
五  その他の皇子孫
六  皇兄弟及びその子孫
七  皇伯叔父及びその子孫
○2  前項各号の皇族がないときは、皇位は、それ以上で、最近親の系統の皇族に、これを伝える。
○3  前二項の場合においては、長系を先にし、同等内では、長を先にする。
第三条  皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる。
第四条  天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。

第二章 皇族
第五条  皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王を皇族とする。
第六条  嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とする。
第七条  王が皇位を継承したときは、その兄弟姉妹たる王及び女王は、特にこれを親王及び内親王とする。
第八条  皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という。
第九条  天皇及び皇族は、養子をすることができない。
第十条  立后及び皇族男子の婚姻は、皇室会議の議を経ることを要する。
第十一条  年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。
○2  親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。
第十二条  皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。
第十三条  皇族の身分を離れる親王又は王の妃並びに直系卑属及びその妃は、他の皇族と婚姻した女子及びその直系卑属を除き、同時に皇族の身分を離れる。但し、直系卑属及びその妃については、皇室会議の議により、皇族の身分を離れないものとすることができる。

第十四条  皇族以外の女子で親王妃又は王妃となつた者が、その夫を失つたときは、その意思により、皇族の身分を離れることができる。
○2  前項の者が、その夫を失つたときは、同項による場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。
○3  第一項の者は、離婚したときは、皇族の身分を離れる。
○4  第一項及び前項の規定は、前条の他の皇族と婚姻した女子に、これを準用する。
第十五条  皇族以外の者及びその子孫は、女子が皇后となる場合及び皇族男子と婚姻する場合を除いては、皇族となることがない。

第三章 摂政
第十六条  天皇が成年に達しないときは、摂政を置く。
○2  天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く。
第十七条  摂政は、左の順序により、成年に達した皇族が、これに就任する。
一  皇太子又は皇太孫
二  親王及び王
三  皇后
四  皇太后
五  太皇太后
六  内親王及び女王
○2  前項第二号の場合においては、皇位継承の順序に従い、同項第六号の場合においては、皇位継承の順序に準ずる。
第十八条  摂政又は摂政となる順位にあたる者に、精神若しくは身体の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、摂政又は摂政となる順序を変えることができる。
第十九条  摂政となる順位にあたる者が、成年に達しないため、又は前条の故障があるために、他の皇族が、摂政となつたときは、先順位にあたつていた皇族が、成年に達し、又は故障がなくなつたときでも、皇太子又は皇太孫に対する場合を除いては、摂政の任を譲ることがない。
第二十条  第十六条第二項の故障がなくなつたときは、皇室会議の議により、摂政を廃する。
第二十一条  摂政は、その在任中、訴追されない。但し、これがため、訴追の権利は、害されない。

第四章 成年、敬称、即位の礼、大喪の礼、皇統譜及び陵墓
第二十二条  天皇、皇太子及び皇太孫の成年は、十八年とする。
第二十三条  天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。
○2  前項の皇族以外の皇族の敬称は、殿下とする。
第二十四条  皇位の継承があつたときは、即位の礼を行う。
第二十五条  天皇が崩じたときは、大喪の礼を行う。
第二十六条  天皇及び皇族の身分に関する事項は、これを皇統譜に登録する。
第二十七条  天皇、皇后、太皇太后及び皇太后を葬る所を陵、その他の皇族を葬る所を墓とし、陵及び墓に関する事項は、これを陵籍及び墓籍に登録する。

第五章 皇室会議
第二十八条  皇室会議は、議員十人でこれを組織する。
○2  議員は、皇族二人、衆議院及び参議院の議長及び副議長、内閣総理大臣、宮内庁の長並びに最高裁判所の長たる裁判官及びその他の裁判官一人を以て、これに充てる。
○3  議員となる皇族及び最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官は、各々成年に達した皇族又は最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官の互選による。
第二十九条  内閣総理大臣たる議員は、皇室会議の議長となる。
第三十条  皇室会議に、予備議員十人を置く。
○2  皇族及び最高裁判所の裁判官たる議員の予備議員については、第二十八条第三項の規定を準用する。
○3  衆議院及び参議院の議長及び副議長たる議員の予備議員は、各々衆議院及び参議院の議員の互選による。
○4  前二項の予備議員の員数は、各々その議員の員数と同数とし、その職務を行う順序は、互選の際、これを定める。
○5  内閣総理大臣たる議員の予備議員は、内閣法 の規定により臨時に内閣総理大臣の職務を行う者として指定された国務大臣を以て、これに充てる。
○6  宮内庁の長たる議員の予備議員は、内閣総理大臣の指定する宮内庁の官吏を以て、これに充てる。
○7  議員に事故のあるとき、又は議員が欠けたときは、その予備議員が、その職務を行う。
第三十一条  第二十八条及び前条において、衆議院の議長、副議長又は議員とあるのは、衆議院が解散されたときは、後任者の定まるまでは、各々解散の際衆議院の議長、副議長又は議員であつた者とする。
第三十二条  皇族及び最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官たる議員及び予備議員の任期は、四年とする。
第三十三条  皇室会議は、議長が、これを招集する。
○2  皇室会議は、第三条、第十六条第二項、第十八条及び第二十条の場合には、四人以上の議員の要求があるときは、これを招集することを要する。
第三十四条  皇室会議は、六人以上の議員の出席がなければ、議事を開き議決することができない。
第三十五条  皇室会議の議事は、第三条、第十六条第二項、第十八条及び第二十条の場合には、出席した議員の三分の二以上の多数でこれを決し、その他の場合には、過半数でこれを決する。
○2  前項後段の場合において、可否同数のときは、議長の決するところによる。
第三十六条  議員は、自分の利害に特別の関係のある議事には、参与することができない。
第三十七条  皇室会議は、この法律及び他の法律に基く権限のみを行う。

附 則
○1  この法律は、日本国憲法施行の日から、これを施行する。
○2  現在の皇族は、この法律による皇族とし、第六条の規定の適用については、これを嫡男系嫡出の者とする。
○3  現在の陵及び墓は、これを第二十七条の陵及び墓とする。

附 則 (昭和二四年五月三一日法律第一三四号) 抄
1  この法律は、昭和二十四年六月一日から施行する。